こんにちは、元教師のいちです。ブログ「安定から自由へ」へようこそ!
「新NISAが始まったし、そろそろ投資を始めたい。でも、専門用語が多すぎて何から手をつければいいかわからない……」そんな悩みを持ってはいませんか?
僕も昔はそうでした。画面に並ぶ漢字の羅列を見て、「これ、日本語かな?」と思ったほどです。でも安心してください。投資の用語は、日常生活に例えると意外なほどシンプルに理解できます。
この記事は、シリーズ「いちの投資用語の教科書」の第1回目。投資を始めようとしている完全初心者のあなたが、最初の1週間で必ず出会う「超基本」の10語だけに絞って解説します。元教師の僕が、授業のように丁寧に、そして「たとえ話」を交えてお伝えしますね。
【シリーズ案内】
この記事は【いちの投資用語の教科書】シリーズのVol.1です。
Vol.1 超基本編(この記事)
Vol.2 銘柄分析編(PER・PBR・ROE…)— 近日公開
Vol.3 配当戦略編(配当性向・増配・累進配当…)— 近日公開
Vol.4 税金・制度編(確定申告・配当控除…)— 近日公開
一度に全部覚えようとしなくて大丈夫です。「あ、これなんだっけ?」と思ったら、辞書代わりに何度も読み返してください。それでは、1時間目の授業を始めましょう!
第1章:投資の世界へ踏み出すための「大前提」
まずは、投資を語る上で欠かせない「土台」となる言葉から見ていきましょう。
1. 株式(かぶしき)
一言でいうと:企業にお金を出した人がもらえる「オーナーの証明書」です。
企業が新しい事業を始めたり、工場を建てたりするにはたくさんのお金が必要です。そのお金を集めるために発行するのが「株式」です。
● たとえ話で解説
たとえば、あなたの近所に凄腕の職人が作るラーメン屋さんがオープンするとします。店主から「開店資金の10万円を貸してくれたら、その証拠にこの紙を渡すよ。お店が儲かったらお礼をするし、君はこの店の『オーナーの1人』だよ」と言われ、10万円と引き換えにもらった証明書、それが「株」です。
● 高配当株投資での使いどころ
高配当株投資とは、この「証明書(株)」をたくさん集めて、企業の利益から出る「お礼(配当金)」をコツコツ受け取る投資スタイルです。単なるマネーゲームではなく、「素晴らしい企業のオーナーになって、一緒に成長を喜ぶ」のが本質です。
● ポイントまとめ
- 株を買う=その会社のオーナー(持ち主)の一員になること。
- 会社が成長すれば、オーナーであるあなたの資産も増える。
- 逆に会社の業績が悪くなれば、株の価値も下がってしまう。
📊 株式の仕組み
2. 証券口座(しょうけんこうざ)
一言でいうと:株や投資信託を売り買いするための「専用の財布」です。
普段、給料を受け取ったり光熱費を払ったりするのは「銀行口座」ですよね。それと同じように、投資をするには投資専用の「証券口座」が必要です。
● たとえ話で解説
ゲーム機に例えるとわかりやすいかもしれません。株という「ソフト」を遊ぶ(売買する)ためには、証券口座という「本体」が必要です。本体がないと、どんなに良いソフト(株)があっても動かせませんよね。この口座はスマホ一つで簡単に、しかも無料で開くことができます。
● 高配当株投資での使いどころ
配当金もこの証券口座に振り込まれます。僕のおすすめは、手数料が圧倒的に安く、スマホで操作しやすいネット証券です。まずはここを開設しないことには、何も始まりません。
● よくある誤解・注意点
「銀行でも株は買えるの?」と聞かれますが、銀行で買えるのは「投資信託」というセット商品がメインで、個別の会社の株(トヨタやKDDIなど)は買えません。自由度の高い投資をしたいなら、最初からネット証券を選んでおくのが正解です。
→【初心者向け】僕が実際に使っているおすすめ証券口座の比較はこちら
● ポイントまとめ
- 株の売買や配当の受け取りに必須の口座。
- 維持費は無料。楽天証券やSBI証券などの「ネット証券」が王道。
- 銀行口座とは役割が違うので、セットで持つのが基本。
🏦 銀行口座と証券口座の違い
第2章:値動きと注文の「ルール」を知る
口座の準備ができたら、次は「いくらで、どうやって買うか」に関する用語です。投資用語の中でも初心者が最もつまずきやすい部分です。
3. 株価(かぶか)
一言でいうと:株式1株あたりの「今の値段」のことです。
株価は、野菜の値段が天候や需要で変わるのと同じように、「買いたい人」と「売りたい人」のバランスで1秒ごとに変わります。
● たとえ話で解説
人気の限定スニーカーをイメージしてください。「どうしても欲しい!」という人が多ければ価格はどんどん上がりますが、「もういらないかな」という人が増えれば安く叩き売られますよね。株も全く同じ。その会社の将来を期待する人が多ければ上がり、不安に思う人が多ければ下がります。
● 高配当株投資での使いどころ
高配当株投資では、株価が下がっている時はチャンスになることがあります。なぜなら、後述する「配当利回り」が良くなるからです。ただし、倒産しそうで株価が下がっている場合は危険ですので、見極めが重要になります。
● ポイントまとめ
- 「人気投票」のようなもので、毎日変動する。
- いいニュース(利益が出た!など)が出ると上がりやすい。
- 悪いニュース(不祥事や赤字など)が出ると下がりやすい。
📈 株価が変わる仕組み
4. 指値注文(さしね)・成行注文(なりゆき)
一言でいうと:株を買う時の「値段の決め方」のルールです。
証券口座で「購入」ボタンを押すと、この2つの選択肢が出てきます。
● たとえ話で解説
- 成行(なりゆき): スーパーで「値段は見ないから、今あるサンマを1匹ちょうだい!」と言うようなもの。いくらでもいいから即座に買いたい時に使います。
- 指値(さしね): 「サンマが150円まで下がったら買うから、その時に取っておいて」と予約するようなもの。自分で値段を指定して、その価格になるのを待ちます。
● 高配当株投資での使いどころ
初心者のうちは「指値」がおすすめです。成行だと、注文を出した瞬間に株価が急騰して「思っていたより高い値段で買わされた!」ということが起こりうるからです。僕はいつも「この値段なら納得できる」という価格で指値を入れています。
● ポイントまとめ
- 成行:今すぐ買えるが、値段は選べない。
- 指値:値段を指定できるが、その値段にならないと買えない。
- 初心者は「指値」で落ち着いて取引するのが吉。
5. 単元株(たんげんかぶ)・単元未満株(たんげんみまんかぶ)
一言でいうと:株を買う時の「最小セット数」のことです。
実は日本の株には、かつて「100株まとめてじゃないと売らないよ」という厳しいルールがありました。
● たとえ話で解説
コストコのパンをイメージしてください。30個入りの大袋(単元株)でしか売っていないのが基本ですが、最近はバラ売り(単元未満株)してくれる証券会社が増えています。たとえば1株3,000円の株を買う場合、昔は30万円必要でしたが、今は「単元未満株」という制度を使えば、3,000円だけで1株から買うことができます。
● 高配当株投資での使いどころ
「投資用語集」を読んでいるあなたに一番伝えたいのがこれです!いきなり数十万円出すのは怖いですよね?まずは1株だけ買って「オーナー気分」を味わってみる。これが、投資を長く続ける最大の秘訣です。
● ポイントまとめ
- 単元株:100株単位。まとまったお金(数万〜数十万円)が必要。
- 単元未満株:1株単位。数百円〜数千円で始められる。
- SBI証券や楽天証券なら、1株から手数料無料で買える(S株、かぶミニなど)。
📦 単元株と単元未満株の違い
第3章:高配当株投資の「醍醐味」を知る
さて、ここからは僕がメインとしている「高配当株投資」に関わる超重要用語です。ここが理解できると、投資がどんどん楽しくなりますよ!
6. 配当金(はいとうきん)
一言でいうと:会社が稼いだ利益のお裾分け。現金でもらえる「ご褒美」です。
会社がビジネスを頑張って利益が出たとき、その一部をオーナー(株主)に還元してくれる仕組みです。
● たとえ話で解説
あなたが持っている株を「金の卵を産むガチョウ」だと想像してください。ガチョウ自身が大きく育つのも嬉しいですが、時々卵(現金)を産んでくれると助かりますよね。この産みたての卵が「配当金」です。ガチョウ(株)を売らなくても、持っているだけでチャリンとお金が入ってきます。
● 高配当株投資での使いどころ
銀行の利息が年0.001%のような時代に、配当金は年3〜5%もらえることも珍しくありません。この「働かなくても入ってくるお金」をコツコツ積み上げていくのが僕のスタイルです。
● 具体的な例:
- KDDIを100株持っていると、年間で約16,000円ほど(2024年予想ベース)の配当金がもらえます。
- これだけで、ちょっと豪華なディナーや回らないお寿司に行けちゃいますね。
💰 配当金が届く仕組み
7. 配当利回り(はいとうりまわり)
一言でいうと:投資した金額に対して、1年間に何%の配当がもらえるかを示す「モノサシ」です。
投資効率の良さを判断するために、絶対に欠かせない数字です。
● たとえ話で解説
100円のガチャガチャで3円のアメが出てきたら、利回りは3%です。200円のガチャガチャで同じ3円のアメなら、利回りは1.5%に下がります。つまり、「いくら出して、いくら戻ってくるか」のコスパを測る指標です。
● 高配当株投資での使いどころ
一般的に「利回り3%以上」が高配当株の目安と言われます。もし4%を超えていれば、かなりの高配当!ただし、あまりに高すぎる(7%や8%など)場合は、「将来減配されるリスク」があるため、少し注意が必要なサインでもあります。
● ポイントまとめ
- 計算式:年間配当金 ÷ 株価 × 100
- 銀行預金(0.001%〜)に比べて、圧倒的に効率が良い。
- 3%以上が目安。ただし「高ければ高いほど良い」わけではないのが難しいところ。
📊 配当利回りの計算
8. 権利確定日(けんりかくていび)・権利落ち日(けんりおちび)
一言でいうと:配当金をもらうための「締め切り日」と、その「翌日」のことです。
配当金は、持っている人全員に毎日配られるわけではありません。「この日に持っていた人にだけあげますよ」というルールがあります。
● たとえ話で解説
学校の集合写真に例えましょう。写真に写るためには、撮影の瞬間にその場にいないといけません。
- 権利付き最終日: 撮影の瞬間。この日の終わりまで株を持っていれば配当がもらえます。
- 権利落ち日: 撮影が終わった次の瞬間。この日に株を売っても、昨日の写真には写っているので配当はもらえます。
- 権利確定日: 名簿が完成する日。事務手続き上の基準日です。
● 高配当株投資での使いどころ
超重要な注意点があります。それは、「権利確定日の2営業日前までに買わなければいけない」ということ。カレンダーを見て「今日が確定日だから、今から買おう!」と思っても、実はもう遅いのです。株の売買は、手続きに2日ほどかかるからです。
● よくある誤解・注意点
権利落ち日(配当をもらえる権利を得た翌日)は、配当金の分だけ株価がストンと下がることが多いです。みんな配当をもらって満足し、「一旦売ろうかな」と考えるからです。慌てて売買せず、カレンダーをしっかり確認しましょう。
● ポイントまとめ
- 「権利付き最終日」までに買えば配当がもらえる。
- 権利確定日当日に買っても配当はもらえない。
- 権利落ち日は株価が下がりやすいが、気にする必要はない(長期投資なら)。
📅 権利確定日・権利付き最終日とは?
第4章:お得な「制度」を使いこなす
最後に、投資を始めるなら絶対に知っておきたい税金とお得な制度のお話です。これを間違えると、手元に残るお金が大きく変わってしまいます。
9. NISA(ニーサ)・新NISA
一言でいうと:国が認めた「投資の利益に税金がかからない神ボックス」です。
通常、株で得た利益や配当金には約20%の税金がかかります。それを「0円」にしてくれるのがNISAです。
● たとえ話で解説
あなたが1万円の利益を出したとします。
- 普通の口座: 2,000円を税金で持っていかれ、残るのは8,000円。
- NISA口座: 1万円がまるまるあなたのもの!
この差はめちゃくちゃ大きいですよね。2024年から「新NISA」になり、期間の制限もなくなり、一生涯使える最強の制度に進化しました。
● 高配当株投資での使いどころ
高配当株投資とNISAは相性抜群です。配当金をもらうたびに引かれる20%の税金がなくなるので、再投資のスピードがぐんと上がります。まずはNISA枠を埋めることから考えるのが、資産形成の王道です。
● ポイントまとめ
- 投資の利益と配当金が「非課税(税金ゼロ)」になる制度。
- 2024年から大幅にパワーアップして、より使いやすくなった。
- 投資を始めるなら、まずはNISA口座で買うのが鉄則。
💡 NISAと通常口座の違い
10. 特定口座(とくてい)・一般口座(いっぱん)
一言でいうと:証券口座の種類です。「税金の手続きを証券会社に任せるか、自分でやるか」の選択です。
口座開設のときに必ず聞かれる、初心者の最初の壁です。
● たとえ話で解説
確定申告という「宿題」をイメージしてください。
- 特定口座(源泉徴収あり): 学校側で宿題を全部やっておいてくれるコース。あなたは何もする必要がありません。一番ラクです。
- 特定口座(源泉徴収なし): 学校が資料はまとめてくれるけど、提出は自分でやってねというコース。
- 一般口座: 自分で全部計算して、白紙から宿題をやるコース。ものすごく大変です。
● 高配当株投資での使いどころ
こだわりがなければ、迷わず「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでください。これを選んでおけば、株で利益が出ても証券会社が勝手に税金を計算して納めてくれるので、面倒な確定申告をしなくて済みます。
● ポイントまとめ
- 特定口座(源泉徴収あり):初心者におすすめ。一番手間がかからない。
- 特定口座(源泉徴収なし):自分で申告したい人向け。
- 一般口座:基本的には選ばなくてOK。
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まとめ:1時間目の授業を終えて
投資用語の教科書 Vol.1、お疲れ様でした!最後に、今日学んだ10語を復習しましょう。
| 用語 | ざっくり一言解説 |
|---|---|
| 1. 株式 | 企業のオーナーの証明書 |
| 2. 証券口座 | 株を売り買いするための専用財布 |
| 3. 株価 | 毎日変わる、株の今の値段 |
| 4. 配当金 | 持っているだけでもらえる利益のお裾分け |
| 5. 配当利回り | 投資したお金に対する「お礼のコスパ」 |
| 6. 指値・成行 | 注文時の「値段指定」のあり・なし |
| 7. 単元・単元未満 | 100株単位か、1株からか |
| 8. NISA | 利益に税金がかからない神制度 |
| 9. 特定口座 | 税金計算を任せられる便利な口座形態 |
| 10. 権利確定日 | 配当をもらうための締め切り基準日 |
いかがでしたか?一つ一つの用語を「たとえ話」でイメージすると、意外とシンプルだったのではないでしょうか。投資用語 初心者の頃は難しく感じますが、実際に1株買ってみると「ああ、これが株価の変動か!」「これが配当か!」と体感で理解できるようになります。
まずは勇気を出して、証券口座を開設することから始めてみてください。それが「安定から自由へ」向かうための、最初で最大の大きな一歩になります。
→ 僕が使っている証券口座はこちらで比較しています
次は、いよいよ「どんな株を選べばいいの?」という疑問に応える「Vol.2 銘柄分析編」でお会いしましょう。PERやPBRなど、数字の正体を解き明かしていきます。お楽しみに!
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※この記事は投資の勧誘を目的としたものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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