「高配当株って結局なに?」——そう思っている人に向けて、元教師の僕が正直に答えます。
2021年から高配当株投資を続けてきた中で、最初の配当金は約100円でした。「少なっ…」と思ったのは本音です。でもそこから少しずつ、自分のお金が働く仕組みをつくってきました。
メリットだけでなく、失敗談も含めてリアルに解説します。
高配当株とは?まずは基本を整理
高配当株とは、配当利回りが高い株のことです。一般的に利回り3〜4%以上の銘柄が「高配当株」と呼ばれています。
配当金とは?
配当金とは、企業が利益の一部を株主に還元するお金のことです。企業が「今年も利益が出たので株主に還元しよう」と決めると、持っている株数に応じてお金が振り込まれます。
配当利回りの計算式
配当利回り(%)= 年間配当金 ÷ 株価 × 100
例えば、株価2,000円の銘柄が年間80円の配当を出す場合:
80 ÷ 2,000 × 100 = 4.0%
東証プライム市場の平均配当利回りは約2.2%前後です。それを上回る銘柄が、いわゆる「高配当株」と呼ばれます。
高配当株の3つのメリット
① 保有しているだけで定期収入が入る
株を持っているだけで、年1〜2回、配当金が振り込まれます。働かなくてもお金が入ってくる感覚——これが高配当株の一番の魅力です。
毎月の給料とは別に「株からの収入」が入ってくると、お金の流れが変わります。
② 株価が下がっても精神的に落ち着ける
株価が下がって含み損を抱えていても、配当金が入ってくる間は「まあいいか」と思えます。これがバイアンドホールド(長期保有)を続けやすくする理由です。
グロース株のように値上がりだけを期待している場合、下落時に精神的なダメージが大きくなりがちです。配当があると、それが心の支えになります。
③ 配当再投資で複利効果が生まれる
受け取った配当金を再び株の購入に回すと、複利の効果が生まれます。雪だるまが坂を転がるように、資産が少しずつ加速して増えていくイメージです。
高配当株の3つのデメリット・リスク
① 減配リスク:配当が減る・なくなることがある
企業の業績が悪化すると、配当が減らされる(減配)か、なくなる(無配)ことがあります。これが高配当株最大のリスクです。
後述しますが、僕自身もあおぞら銀行で無配を経験しました。「高配当だから安心」は大間違いです。
② 株価の大きな値上がりは期待しにくい
高配当株は成熟した大企業が多く、成長株ほど株価が上がりにくい傾向があります。「10倍株」を狙いたいなら高配当株は向いていません。あくまで「じっくり安定収入を得る」投資法です。
③ 税金20.315%がかかる
配当金には約20.315%の税金がかかります。利回り4%でも、税引き後は約3.2%になります。ただし、NISA口座(成長投資枠)を使えば非課税で受け取れます。
元教師いちの体験談:2021年から始めた正直な話
きっかけ:「お金が働く仕組みをつくりたかった」
2021年ごろ、コロナ禍でグロース株に手を出して、普通に利益が出ていた時期でした。インデックス投資も並行してやっていたけど、もう一つ「配当金でお金が入り続ける仕組みをつくりたい」と思い、高配当株への投資を始めました。
最初の1銘柄:三菱UFJ 10株
最初に買ったのは三菱UFJフィナンシャルグループ、10株だけ。「とりあえずメガバンで有名だし、大学1年のときに口座を開いた銀行だから親しみがある」という理由でした。
10株を買って思ったのは「…これで意味あるのかな?」でした。正直なところ、少なすぎてピンとこなかったです。
初めての配当金:約100円
数ヶ月後、初めての配当金が振り込まれました。金額は約100円。「少なっ…グロース株の方が良かったかも」と正直思いました。
でも、この100円が「自分のお金が働いた」最初の感覚でした。働かずにお金が入ってきた——その体験がのちの投資スタイルを変えていきました。
失敗談①:分散しすぎた
最初は気になる銘柄を次々と買ってしまいました。管理しきれなくなって、どの銘柄がなぜ動いているのかわからなくなりました。今思えば、セクターごとにNo.1企業を絞って買えばよかったです。
失敗談②:配当利回りだけで選んだ
あおぞら銀行・日本郵船・日本製鉄を「利回りが高い!」という理由だけで購入しました。結果、減配や無配を経験しました。
特にあおぞら銀行は2024年に突然の無配発表と同時に株価が約36%暴落。「高配当だから安心」という甘い考えを根本から叩き直されました。
今の感覚:チームを育てている
今は「チームを育てている感じ」が楽しいです。NTTや通信系は安定の守備役、最近買い増しているJEPQは攻めの役割。配当をもらうのは嬉しいけど、基本はバイアンドホールド。相場の上下に一喜一憂しなくなりました。
高配当株で失敗しない3つのポイント
① 利回りだけで選ばない
高配当株選びで一番やってはいけないのが「利回りが高いから買う」という判断です。利回りだけでなく、業績・財務体質・配当の継続性を確認してください。
過去10年以上、増配または配当維持をしてきた企業は信頼度が高いです。
② セクターNo.1企業を選ぶ
その業界で最も強い企業を買うのが基本です。通信ならNTT・KDDI、銀行なら三菱UFJ、商社なら三菱商事といった感じです。2番手・3番手を選ぶより、圧倒的にリスクが低くなります。
③ 分散しすぎない
最初は3〜5銘柄に絞りましょう。銘柄が多すぎると全部追えなくなり、判断が遅くなります。少数精鋭で、自分が自信を持って持てる銘柄を選ぶことが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 高配当株はいくらから始められる?
単元株(100株)から購入できます。三菱UFJなら3〜4万円台で始められます。少額でもしっかり始めることができますよ。まずは1銘柄、試してみましょう。
Q2. 高配当株とインデックス投資はどっちがいい?
どちらが優れているというより、目的が違います。インデックスは長期的な資産増加、高配当株は定期収入(キャッシュフロー)が目的。僕は両方やっています。目的に合わせて選ぶのがベストです。
Q3. NISAで高配当株を買うのはあり?
ありです。NISA成長投資枠を使えば配当金が非課税になります。通常は20.315%引かれるところがゼロになるので、長期保有するなら積極的に活用すべきです。詳しくは別記事で解説予定。
Q4. 配当利回りが高すぎる株は危険?
YES、要注意です。利回り7〜8%超えの株は「なぜそんなに高いのか」を必ず調べてください。多くの場合、株価が下落して利回りが上がっている状態です。業績悪化のサインである可能性が高く、減配リスクが非常に高まっています。
まとめ
- 高配当株は「定期収入を生み出す仕組みづくり」に向いている投資法
- 失敗しないためには利回りだけでなく企業の中身(業績・財務・継続性)を見ること
- まずは1銘柄、少額から試してみるのが一番の近道
正直に言うと、最初の100円配当は「こんなもんか」と思いました。でも今では、自分のチームが働いてくれている感覚があります。
「合わなければ投資法を変えればいい。でも相場に生き残ることが大事。信用取引で一発逆転を狙うより、まず相場にい続けることで勉強していくことが大切」——これが4年間投資してきた僕の本音です。

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